日銀による国債引き受けが与える影響
政府が円高対策の検討課題を発表しました。
http://headlines.yahoo.co.jp/smartphone/hl?a=20110829-00000059-reu-bus_all
この中に以下のような話があります。
《 一部に日銀による国債引き受けを 期待する声もあるが、「そんな無茶な話 はあってはいけないと思う」と述べ、否定的な考えを繰り返した。 》
日銀による国債引き受け!
初めて聞いた話ですが、これが行われたら市場はどうなるでしょう?
国債は通常、財務省が入札を実施し、民間の銀行や証券会社などが買い付けることとなっています。
そうして税金とは別に政策遂行に必要な資金を政府が調達するのです。
この国債の購入を、民間でなく日銀に頼るのが、国債の「日銀引き受け」という訳です。
なんとも節操の無い話ですが、
日銀が引き受けることにより政府は歯止めなく国債を発行し、通貨の円に対する信認が崩れ、国債の格付けは引き下げられる。と考えられています。
これにより、
ハイパーインフレの引き金になる。
国内資産が海外流出し、金融機関が国債を買えなくなり国債価格が大暴落といったことが起きかねない。
と懸念されています。
過去には、第2次大戦後の日本のインフレは、日本銀行による国債引き受けがもたらしたと言われています。
そのためこの行為は法律でも禁止されています。
以上の理由にのため、日銀による国債引き受けは絶対に手を出してはいけない「最終兵器」とされているのです。